昨年2016年7月31日、ベトナムのホーチミンに『高島屋』が開業しニュースでも取り上げられていました。
オープン当日、偶然ホーチミンに滞在していたので様子を見に行ったところ、さすが当日だけあり物見遊山で訪れたベトナム人が多く、それなりに賑わっていました。
あれからちょうど1年。
またもやホーチミンにいた私は、1年経った『高島屋』がどのようになっているのか見てみたく、Nguyễn Trung Trựcという通りを南下。
この通りの右手に”なんてことのない食堂”が見えたんです。
”なんてことない”と思ったはずなのに、もう振り返ってもう一度見てみると、”なんてことのない食堂”ではなさそうな雰囲気。
よくよく観察してみると店内に記事が貼ってあってあるなど、結論として只者ではない食堂でした。
店名のXôi Gà はベトナムの鶏おこわを意味するベトナム語
『Xôi Gà Út Mập Number One』と掲げるこの店は、私を引き付ける力をぐいぐい発揮。
しかしながら『高島屋』偵察という重要な任務を背負っている最中だったため、引き寄せる力を振り切り、後にしました。
この店へと来店したのは翌日。
『Xôi Gà Út Mập Number One』は”ベトナム風鶏おこわ”の「ソイガー」専門店で、ベトナム人だけではなく旅行者にも評判の店だったようです。
Xôi Gàという単語が鶏おこわという意味で、「Xôi 」がおこわを、「Gà」が鶏をさすベトナム語です。
メニューには英語表記もあり注文は楽チン。ソイガーだけではなく麺類や生春巻きも揃っています。
Xôi Gàだけだと物足りないような気もしたので、麺類も食ってやるかとBún Vịt(ブンヴィット)をオーダーしました。
Xôi Gà(ソイガー)
ふっくらと炊いたもち米に揚げたニンニクと茹でた鶏肉をトッピングし、甘めのタレを少々かけて仕上げています。
もち米+鶏肉+揚げニンニク。
この組み合わせの相性が悪いはずもなく、旨い!
お皿も小さめでご飯の量も少なく、朝ごはんとしていただくのがいいのかも。
Bún Vịt(ブンヴィット)
ブンとは押し出し式で作られた米麺のことです。
ブンを使った麺料理はたくさんあり、先日紹介した『ブンチャーハノイ26』で食したブンチャーも、ブンを使っています。
さて私が注文したBún Vịt(ブンヴィット)。
Vịtの意味がよくわからなかったのですが、メニューの英語説明には
Shoot soup chicken cassava vermicelli
とあったので「鶏肉のブンだな」と勝手に判断していました。
ブンヴィットは鶏肉のブンじゃなかった!
ところが考えてみると、鶏肉のブンならBún Gàなはず。
後日、メニューの写真を見返してみるとメニューにはBún Gàもあり、その下にはBún Vịtとまったく同じ英文が記載されていました。
どないやねん。
調べてみると、「Vịt」はアヒルという意味でした。
つまり「アヒル肉のブン」だったわけです。
一つ勉強になった。
ブンヴィットのスープはあっさりしながらもコクがあり、ソイガーの相棒としても良かった。
終盤、丼の底からシナチクが現れたのには驚かされました。
ブンのメニューもいろいろとありますが、おこわも鶏肉だけではなく、トウモロコシや内臓系、中国ソーセージなども揃っています。
ソイガーの専門店はかなり少ないようなので、食べるならここは立地的にも良くおすすめです。
【SHOP DATA】
「Xôi Gà Út Mập Number One」
TEL:+84-28-3825-0818
OPEN:9:00-21:00
ADDRESS:21 Nguyễn Trung Trực, Bến Thành, Quận 1, Hồ Chí Minh
PRICE:Xôi Gà(ソイガー)15,000ドン、Bún Vịt(ブンヴィット)50,000ドン
Facebook:https://www.facebook.com/xoigautmapnumberone/
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