私は普段、タイに住んでいるのですが、次にホーチミンへ来たら「絶対に行ってやろう!」と企んでいたお店がありました。
フーティウの食堂『Hủ tiếu Mỹ Tho Thanh Xuân』です。
フーティウ(Hủ tiếu)とはベトナム南部の麺料理で、フォーと同じく米麺ではあるのですが、麺状にするまでに一度乾燥させる工程が入ります。
そのため、フォーのようなつるんとした食感ではなく、コシのある麺に仕上がっているのが特徴です。
ホーチミン中心部にはいくつもフーティウ専門店がある中、『Hủ tiếu Mỹ Tho Thanh Xuân』は地元の人から人気を得ているというので、黙っていられません。

朝6時の開店とともに来店する地元民
『Hủ tiếu Mỹ Tho Thanh Xuân』の開店時間は朝6時。
並ぶことが嫌いな私は早朝に起き、開店時間である6時を少し過ぎたころに来店しました。
てっきり私だけだろうとタカを括って店を訪れたところ、先客がいて麺を啜っているではありませんか。

ベトナムとタイと同様、朝早くから人々の活動が始まるのが特徴のようです。
この店に来店したことがある方に聞くと、『Hủ tiếu Mỹ Tho Thanh Xuân』には一般的なスープ有りのものと、あんかけタイプのフーティウがあるといいます。
あんかけフーティウが絶品!
たしかにメニューを見ると、2タイプのフーティウがありました。
最初のページにはあんかけフーティウ、次ページにはスープ有りフーティウが紹介されています。


ということは、店舗としてはあんかけフーティウをおすすめしているのでしょう。
だったらあんかけフーティウは必食。
ただ、あんかけ麺だけを食すと「スープ有りのフーティウはどんな味なんだろう」という想いが胸の中でずっと残り、それを引きずったまま生き続けなければなりません。
だったら2品とも食べてしまうのが最善でしょう。
メニューに記載されているThập cẩm(タップカム)は「ミックス」を、Tô Thường(トゥートゥン)は「ふつう」を意味するベトナム語です。
まずはスープ有りフーティウ。
エビやカニの爪などが入ったタップカム(Thập cẩm)を選びました。

スープを一口。
風味豊かなカニの出汁が口の中に広がり、只者ではないフーティウであることを実感させられました。
麺にはしっかりとしたコシがあり、カニ風味の出汁を吸っているのでこれも旨いんだ。
早朝6時過ぎだったにも関わらず、さらりと完食できたのは、完成度の高さがあってこそでしょう。

続いては、あんかけフーティウ。
あんかけの濃度が高く、麺にがっつり絡んできます。


あんかけをしっかりまとった麺を勢いよく啜る。
濃厚なあんかけはほんのりとした甘みがあり、コクが深くて旨い!
あんかけフーティウは他ではあまり見ることがないので、『Hủ tiếu Mỹ Tho Thanh Xuân』では必食です。
胃袋に余裕があるならば、私のようにどちらも平らげていただくのがベストでしょう。
店名 | Hủ tiếu Mỹ Tho Thanh Xuân/フーティウ ミトー タンスワン |
営業時間 | 06:00-13:30 |
定休日 | 基本無休 |
Googleマップ | https://maps.app.goo.gl/2iAx5gQgHHBX3b7p6 |
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