ホイアンのアンバンビーチに出現する お粥を売る屋台が名物になっているそうな

ホイアンは古き町並みが評価されユネスコの世界遺産に登録にされていますが、海沿いの街なのでビーチも広がっています。
クアダイビーチとアンバンビーチの2つがあり、抜群に美しい海とは言い難いですが、白砂の浜が広がり、海水浴を楽しんでいる旅行者も少なくありません。
私の個人的な思いをぶちまけると、ホイアンで海水浴がしたいという気は1mmも起きないんですが、アンバンビーチでとあるものが食したいがために、水着に着替えた次第です。

ビーチ沿いには幾つものホテルが並んでいます。

欧米人観光者の姿もちらほら

アンバンビーチで夕刻を待つ

パラソルの下で横たわり海風を浴びながらビールを飲んでいると、さぞ心地よい。海に入らずともこれだけで十分なんですが、アンバンビーチでの目的遂行は夕刻に始動するため、それまでの間、海に入ったてぷかぷか浮いて漫然と曇り空を見上げ、夕刻が来るのを待ちわびておりました。
私が掴んだ未確認情報によると、アンバンビーチでは夕刻になるとお粥を売る屋台が現れるという。私がネットで調査した限りでは日本語での情報は一切なし。タイ最大手の掲示板Pantip(パンティップ)で掲載されていた情報を掴みました。
この情報を日本語で発信したら、私が日本初となる「アンバンビーチお粥屋台」の情報発信者になるはず!

16時ごろから現れたアンバンビーチのお粥売りたち!

16時を過ぎ。お粥屋台は17時ごろから現れると聞いていたので、まだ開店まで時間があると思い海でぷかぷか浮かんでいたところ、砂浜上でテーブルなどを設置する動きを察知。急いで砂浜へ近づいて見ると、お粥屋台ではないか! 事前に掴んでいた情報よりも早い開店。
興奮気味にパラソルへ戻って現金を引っ掴み、お粥屋台のおばちゃんの前に設けられてたテーブルを陣取りました。
店主の自宅で仕込んだと思われるお粥は、バケツのような容器に入れられ保温され、注文毎にすくって丼に盛っていく。トッピングはシジミのような貝を煮付けたものです。
陽光が燦々と降り注ぐビーチ。日影さえなく頭上からまともに太陽光を浴び、そのうえ砂浜からの照り返しも受けながら、熱々のお粥を食べようという欲求が生まれてくるものだろうか。
というか、ビーチでお粥を売ろうという発想がぶっ飛んでいる。需要側、供給側のどちらも酔狂だ。

忽然とビーチに現れる簡易テーブル。

肝心のお粥ですが、これがえらく旨い! タイのお粥(ジョーク)に比べると、アンバンビーチ粥はしっかりダシが効いているうえ、濃い目の味付け。ビーチで汗をかいた人への塩分補給の役割を果たしているのかもしれない。
お粥について特筆したいもう1点。ちょっとスパイシーな貝もいい仕事をしている!
中国の食文化の影響を強く受けているベトナムだけに、お粥を食べる習慣は根付いているのでもともとのお粥レベルは高いのでしょう。かくいう私は、ベトナムでお粥を食したのはアンバンビーチが初めて。ベトナムでの初お粥がビーチ上というめでたい日になりました。

写真撮影を快諾してくれたお粥屋台のおばちゃん。

使い捨ての食器ではなく陶器の丼を使用。

煮付けしたこの貝も旨い。

揚げニンニクとネギもトッピングされています

適度に米の形を残す程度で煮込まれています。

アンバンビーチには数軒のお粥屋台が営業

誰かが始めたビーチ上でのお粥屋台は予想以上に受け入れられたのか、アンバンビーチで営業しているお粥屋台は私が確認しただけで3軒ありました。元祖はきっとこの3軒のいづれかなのでしょう。
他お粥屋台を覗いてみるとトッピング具材が貝ではなく、リブ肉を使っている屋台も。お粥屋台が増えたことで、差別化による集客手法を取り入れているようです。
アンバンビーチはそれなりの広さがありますが、人が集まるエリアは限られているため、お粥屋台もそのエリアに集中。私が他お粥屋台を観察している際、お粥屋台同士が「うちの客を勧誘するな!」的な小競り合いをしていました。
競争が激化するアンバンビーチのお粥屋台。
数年後には数十軒のお粥屋台がしのぎを削るようになり、小競り合いも激化すると、ビーチ上でおばちゃん同士の殴り合いが見られるかもしれません。

【SHOP DATA】
「名も無きアンバンビーチのお粥屋台」
TEL:なし
OPEN:17:00〜
PRICE:お粥25,000ドン

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